歴史の連続性が途絶えるほどの未来、世界はその姿を大きく変えていた。

それはどこまでも続く巨大な廃墟の世界。

海や大地は姿を消し、過去の風景は廃墟から発掘される『記録』の中にのみ存在していた。


記録を発掘 ・復元し、そこから過去の世界を分析する。

これらの作業を一手に引き受ける施設『記録発掘局』。

この世界で92番目に設立された発掘局に、ウラはいた。彼はあらゆる記録に、
過去の世界に埋没していた。

彼を遠くから見守る距離に、いつもリコがいた。彼女は記録に背を向けていた。


こ の 世 界 の あ ら ゆ る 人 間 は 知 っ て い た 。

過 去 を 知 る こ と は 、 こ の 現 実 の 不 幸 を 知 る こ と だ と 。

ある時ウラは、奇妙な映像記録を復元する。

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